腎代替療法の選択について

腎代替療法とは

なんらかの原因で腎臓の機能がある一定以上に落ちてくると、体調不良になるため、腎臓の機能を代替する治療を行わなければなりません。
それが腎代替療法であり、大まかに分けて腎移植と血液透析の2種類があります。

生活背景、価値観、就業状況等によりそれぞれに合った療法選択ができます。
※当会では腎移植は行っておりません。

腎移植(KT:Kidney Transplant)

レシピエント登録をし、一年に一回の検査をしつつ適合する腎臓を待ちます。
日本では平均待期期間は15年となっています。
条件も厳しく、移植後も免疫抑制剤はずっと続きますが、健常人と同じような生活が送れる様になります。
移植までの待機期間中の透析は当法人で可能ですが、移植自体は行っていません。

更に透析療法の中にも施設透析、在宅透析とあり、その中でもさらに複数の選択肢があります。

施設血液透析(HD:Hemo Dialysis)

透析を病院またはクリニックで行う、最も一般的な腎代替療法です。
基本的には4時間を中心に医療スタッフが治療のすべてを行い、患者様に合わせた多種多様な治療選択から薬剤管理等すべてスタッフが行い、ある程度お任せすることもできます。

他にもフットケアや運動療法なども患者様に合わせた治療も専門スタッフが行えます。
半面、週3回4時間程度は透析施設に通わなければならず、時間的拘束は大きく、食事、水分制限も厳しいものとなります。
当会では長時間やオーバーナイト等の治療も選択できます。

メリット

・治療はすべてスタッフが行ってくれる
・多種多様な治療選択がある
・専門の医療スタッフが常に施設内にいてくれる

デメリット

・食事や水分制限が厳しい
・毎週固定された時間を透析に充てなければならない

在宅透析(HHD:House Hemo Dialtsis)

ご自宅に透析装置を設置し、ご自身で透析を行っていただく方法になります。
給排水、電気設備を整え、透析に関わる材料を家に置き、自身のタイミング、時間で透析を行える様になります。
自宅で行うので医療スタッフがいない状況で透析をしなければならないので、準備、穿刺、治療、片付けができる、透析における知識も必要となります。
初期コストもかかりますし、毎月の電気、水道代もかかります。
ですが、自身の生活の質を上げ、食事や水分制限の最もいらなくなる可能性の高い治療方法となります。

メリット

・自身のタイミングで時間の自由度が高い
・制限が他の代替療法に比べ緩い

デメリット

・自身で透析に関わる全てをできなければならない
・コストがかかる

腹膜透析(Peritoneal Dialysis)

生体にある腹膜を利用した腎代替療法で、腹部にカテーテルを挿入し、透析液を腹部に注入することで治療を行います。
一日に3回から4回液を交換するCAPDと夜間寝ている間に液の交換を行うAPDなどがあり、生活サイクルに合わせた選択が可能となっています。
腹膜透析は残腎機能によって腹膜透析のみでは難しい場合もありますが、生活スタイル等によっては自由な時間が増やせる可能性のある治療法であり、血液透析を初めてからでも選択できる治療方法です。

メリット

・穿刺による痛みがない
・行動を制限される時間が少ない

デメリット

・カテーテルの管理が必要
・導入への条件がある
・自己管理または協力者が必要

当法人では腎移植以外のすべての腎代替療法が可能となっています。
今、透析されていても、これから導入される方も、ご家族に透析されている方も、自身にあった腎代替療法が見つかるかもしれません。
腎代替療法の選択について相談できますので、ご連絡ください。

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